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人を大事にしない会社 2008.04.20

04/18 人を大事にしない会社(日経コラム 大機小機)
 例年のことだが、新学期に入ったばかりの大事な時期なのに、大学の新4年生の多くは講義に出てこない。会社の採用試験に追われるからだ。
 今年になって気が付いたのは、採用試験の時期が一段と早まったことだ。学生は正月明けからそわそわしていた。
 教師からすると、3年生の後半から4年生のはじめにかけては、学生に大学教育の収穫期への準備をさせ、卒業論文のテーマを考えさせる最も大事な時期だ。学生もこのことを理解しているが、それができない。教師も学生もやるせない気持ちになる。
 4年生の夏休み前まで採用活動を自粛するとしていた「就職協定」は10年ほど前に廃止された。事実上、守られずに形骸化している、というのがその理由だった。今のルールは「正式な内定日は、10月1日以降とする」(日本経団連「新規学卒者の採用選考に関する企業の倫理憲章」)ということだけだ。
 これは、採用試験の早期化の歯止めには何らなっていない。すでにかなりの企業が「内々定を出していると伝えられている。
 時期と並んでおおきな問題に感じているのは、応募者の多い大手有名企業に、やや言い過ぎを承知でいえば、学生の人権を無視したような行動が目立つことだ。
 ある学生はトイレに行くにも携帯電話を持っているという。採用担当者からいつ呼び出しがかかるかわからないからだ。呼び出し指定日も講義時間を含めた学生のスケジュールを完全に無視したもののようだ。タイミングをはずすとそれで終わりだという。
 内定をもらっても学生の苦難は続く。卒業するまでにこれこれの資格をとっておくように、と教材までおくられてくるケースもある。卒業論文の仕上げの時期にまじめな学生ほど時間配分に苦しむ。
 要するに大企業といえども目先の利益に走り、人を働く道具としか考えていないところが多いということではなかろうか。
 人口減少が始まった日本で経済成長を続けるには、技術革新による新たな需要の創出と労働生産性の向上が不可欠だ。企業でいえば、組織の生産性を高めて他社との差別化を進めなければ、競争に生き残れない。従業員の働く意欲が高くなければこれは実現しない。「人を大事にする経営」--。これこそが日本企業の強さだったはずだ。原点に立ち返ってほしい。(了)


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