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揺らぐ雇用(下) 2009.01.27

『揺らぐ雇用~下~』(日経新聞地方面1月27日)

農業・介護業界が触手

『 大葉を生産加工する農業法人、吉川農園(熊本県合志市)は昨年12月、関連会社を含め正社員4人、パート10人の募集を始めた。「以前は求人広告を出しても人が集まらなかった」(吉川幸人社長)が、すでに5人を採用。応募者で目立つのは工場で働いていたが契約を途中解除された元派遣社員だ。
 同社は大葉の自動選別機の導入や生産管理の電子化を進め、既存農業に一石を投じる経営を目指す。求める人材は情報処理や財務のプロ、海外市場にも切り込む営業マンなどだ。吉川社長は「大企業が育てた人材が失職している今こそ採用の好機」と意気込む。
 サツマイモなどを生産する「さかうえ」(鹿児島県志布志市)も正社員を5人程度採用する。面接には自動車関連工場の失職者も訪れている。
 農林水産省が7日発表した農業法人の求人調査では、熊本県の求人数は48人で全国最多。2位を長崎県(42人)、3位を宮崎県(40人)が占める。九州農政局の宮本敏久局長は「農業は雇用の受け皿として重要な役割を果たせる」と期待を寄せる。
 介護や飲食業界も積極採用に動く。ウチヤマホールディングス(北九州市)は昨年12月、介護施設と飲食店スタッフを中心に500人の正社員を募集。すでに採用した約50人の3割は、中途解除などで職を失った元派遣社員という。
 今月から同社の高齢者施設「さわやか蛍風館」(同市)で働き始めた宮田加奈子さん(24)、久美子さん(24)の双子の姉妹も東芝九州工場(同市)に勤務していた昨年10月、中途解除を告げられた経験を持つ。
 高齢者介助や生活相談を担当する加奈子さんは「未経験で不安もあり給料も下がったが、正社員採用にひかれた。経営が傾けば真っ先に削減される派遣社員はもうこりごり」と漏らす。
 警備会社のにしけい(福岡市)が昨年11月、空港保安検査員10人を募集したところ、約50人からの問合せがあった。以前の2倍近い競争率に、担当者は「人が集まりにくい職種だが追い風が吹いている」と話す。
 ただ、職種をまたいだ労働力の還流には課題もある。タクシー会社の国際興業グループ(北九州市)は昨年12月、運転手500人を募集したが「製造業の失職者からは応募がない」(同社担当者)。福岡都市圏での新規展開を目指し、昨年末に福岡県内で1千人を採用する計画を掲げたエムケイグループも、達成は難しい状況という。
 福岡労働局は雇用安定化に向けて、全職員が県内事業所を訪問する「人海戦術」に着手。臨時相談窓口の開設、県などと連携した職業訓練校の拡充なども進めるが「異業種への抵抗感は根強く、求職者の動きは鈍い」(職業安定化)と話す。
 大分県内では、熟練工など「専門的・技術的職業」の有効求人倍率(昨年11月、臨時採油負うを除く)は1.13と、全体の0.69を大きく上回った。ただ、溶接工などへの求職が少ない一方で、求人が少ない事務職に4、5倍の応募が殺到するミスマッチが起きているという。
 職業訓練校を運営する雇用・能力開発機構大分センター(大分市)は「業種にこだわらなければ働き口はたくさんある」としている。求職者の意識改革も必要だが、雇用余力がある産業が異業種で働いている人材に仕事の魅力や将来展望をアピールできているかどうか。それが十分でなければ雇用再生の道のりも長く険しいものになる。』


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